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アイスクリームが溶けてしまい、ぬるくなったものを食べて「こんな甘かったの?!」
食べられない!!!
って思ったことありませんか。
今回はそんな、温度と味の関係性について語っていきます。
味覚の種類、5つの基本味「五味」とは
味覚には塩味、酸味、苦味、甘味、うま味の5つの基本味といわれるものがあります。
現在、人は舌にある味蕾(みらい)という部分にそれぞれの味物質を感じる受容体があることが味であると考えられています。
その刺激が味覚神経により、中枢へ伝達され味覚が生じます。
じゃあ、辛味って味覚はないの?
辛味は生理学的にいえば味ではありません。
五味のところで説明したように、味というのは舌に受容体があって初めて定義されます。
端的にいえば、辛味とは痛覚の一種と考えることができます。
トウガラシの辛み成分であるカプサイシンは、口の中では辛いと感じます。しかし、肌に塗ってみるとどうでしょう?
熱くて、ヒリヒリする感じがしませんか?
このように、辛味成分は味覚神経で受け取っているものではなく、触覚や痛覚、温度感覚で受容するものなのです。
味覚の感じ方と温度
甘い飲み物を飲んでる時に温かいうちは甘く感じていたのに、忘れてて冷めてから飲んだら甘さが足りないなぁ。
と思ったことありませんか?
これは甘味を強く感じる温度に関係があります。
マクドナルドのシェイクやスタバのフラペチーノは冷たいうちは甘くてとても美味しく感じますよね。
でも、これが温まったらどうでしょう?
甘過ぎて飲めないと思います。
これが温度による甘味の感じ方の違いです。
難しく考えることはありません。普段の生活の中で何気なく感じていることなのです。
塩味や苦味は温度が低い方が強く感じる傾向にあります。
よく考えてみると、熱いお味噌汁の時はちょうどいい味付けだと思っていたものが、次の日の朝、温めずに飲んでみるとしょっぱく感じることがあると思います。
高血圧とかで塩分を気にしてる人は、少しぬるめのお味噌汁を出した方が満足感があるかもしれませんね。
他にも、ホットコーヒーよりもアイスコーヒーの方が苦く感じるかもしれません。
この味と温度の関係には人間の体温が関わっているといわれています。
味と体温が関係ある
味の感じ方は体温との関係によって変化します。
体温と味の感じ方は図のような関係になっています。
先ほど話した甘味に関しても、単純に温度が高ければ甘く感じるわけではなく、
体温に近い温度で最も強く感じることがわかります。
酸味だけは温度に左右されません。
梅干しは温かくしても、冷たくても酸味の感じ方は同じということですね。
おいしい温度ってあるの?
人は自分の体温から過剰に離れた温度の食品を嫌います。
単純に熱すぎると舌を火傷するから嫌とか、
冷たいと歯が痛いから嫌とかそういう問題ではありませんww
人の体温である35.5~36.5℃くらいの±30℃程度は人が好む温度だとされています。
要するに5℃~65℃くらいが好むようです。
まとめ
- 味覚には、塩味、甘味、酸味、苦味、うま味の5種類がある。
- 辛味やえぐ味は刺激であり、舌に受容体がないため味覚には含まれない。
- 味には感じやすい温度と感じにくい温度があり、それは体温に関係する。
- 人は5~65℃くらいをおいしく感じる。