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ビールなどのお酒や食品の味を表現するときに、キレがあるとか、コクがあると表現されるのをよく見かけます。
では、皆さんは実際にキレがあるってどんな味だかわかりますか?
この記事では、キレやコクという言葉で表現される味についてお話ししようと思います。
キレがあるとはどんな意味?
よくお酒の宣伝文句で「キレのある〜」というのを見かけます。
なんとなくイメージしている人も多いと思いますが、実際キレがあるとはどんな意味なのでしょうか?
「キレがある」という表現の由来は、「切れ味がいい」などの、日本刀や包丁など刃物の表現が由来になっていると言われています。
切れ味を由来として、キレのある動きという表現もありますよね。
例えば、武道の演舞やダンスなどでも使われる表現です。
要するに「1つ1つがしっかりと区切られている」ようなイメージでしょうか。
キレがある味とは
キレのある味というのも、同じように切られているというイメージです。
あと味がダラダラと口の中に残らず、スッキリと消えていくイメージです。
日本酒や焼酎のキレのある味
キレのある味という表現で、ビールをイメージする人が多いかもしれませんが、もともとは日本酒や焼酎などで使われていた表現のようです。
日本酒や焼酎では、あと味がスッキリとしていて、軽快な味わいの時に、キレが良いと表現します。
ビールのキレのある味
日本酒や焼酎に対し、ビールでは、飲んでいる最中の味のピークと口の中に残るあと味の落差が大きい状態を表すようです。
似たニュアンスですが、そのお酒の特徴によって微妙に表現したいものが変わっているようにも感じます。
コクとキレの関係は?
コクがあるというのは一般的に、甘味や旨味などの味が濃く、複雑なものをいいます。
味わい深いと表現することもできるでしょう。
一見、コクとキレというのは相反する表現のように感じますが、全てがそうゆうわけではありません。
コクの量と有機酸、苦味成分などの量のバランスが取れれると上手いこと「キレ」が増していくとも言われています。
コクが強すぎで、ダラダラと口の中に残ってしまえば、「キレが悪い」とネガテイブな表現をされますが、適度なコクであれば「コクがある」という風にポジティブな表現をされることもあります。
要する目指している味とバランスの問題になってきます。
結局宣伝に乗せられているのかもしれない
キレがあると言われているビールを、銘柄などの情報を与えずに飲んでもらうと、「苦味がある、酸味が強い、炭酸刺激が強い、アルコール度数が高い」に相関が高いという話があります。
相関が高いというのは、苦味の例で言えば…
「キレのあるビールは苦味が強いと感じる人が多い」ということです。
キレがある!と評価する人はあまりいないということです。
逆に銘柄を出した状態で飲んでもらうと、「キレがある」と評価されたようです。
要するに客観的にビールを飲んで、
「これはキレがある!!」
と、判断する人は少なく、宣伝文句に乗せられて
「このビールはキレがあるなぁ」
と感じている人が多いだけなのかもしれません。
まとめ
- キレのある味というのは、刃物の切れ味に由来していると考えられている
- ビールにおける切れがある味とは、ピークとその後の味に落差があることである
- ビールに切れがあると感じるのは、「キレのある味」などの宣伝文句によってもたらされているものなのかもしれない。