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クエン酸って添加物でたまに見かけるけど、危険な添加物じゃないのかしら?それとも体にいいのかしら?
こんにちは、食のプロの「さじ」です。
クエン酸は過剰に心配する必要はないけど、不安な部分もあるよ
実はレモンなどの柑橘類から作られているわけではないんです。
クエン酸添加物とは
クエン酸添加物とは、食品添加物として認可されたクエン酸のことです。
クエン酸は、酸味料として広く使用されています。
食品添加物として認可されたクエン酸は、安全性が確認されており、日常生活で摂取しても問題ないと考えられています。
一応、欧州食品安全機関(EFSA)は、クエン酸の安全性を評価した結果、長期的な摂取であっても健康への懸念はないと結論付けていますね。
クエン酸添加物は、安全性が確認された食品添加物です。
ただクエン酸って聞くとレモンとかの柑橘系から抽出されているように感じるかもしれませんが、実は違うんです…
クエン酸の基本知識
クエン酸は、柑橘類や梅干しなど、さまざまな食品に自然に含まれています。
- 柑橘類には、レモン、ライム、酢橘、ユズなどがあります。
- 梅干しは、梅の実を塩漬けして発酵させたものです。
クエン酸は、自然界に存在する身近な酸です。
クエン酸が添加物として使用される理由
クエン酸は、安全性が高いとされ、製造も容易であり、酸味も柑橘に類似するため、広く使われています。
- 酸味料:清涼飲料水、ジャム、キャンディー、フルーツ缶など
- pH調整剤:調味料など
クエン酸は、食品や化粧品・清掃用品など、さまざまな製品に使用されている汎用性の高い添加物です。
クエン酸添加物の危険性と注意点
クエン酸の一般的な健康への影響
クエン酸添加物は、一般的な使用量では、健康への影響はほとんどないと考えられています。
クエン酸は、柑橘類や梅干しなど、さまざまな食品に自然に含まれている物質です。また、人工的に製造することもできます。
厚生労働省の食品添加物公定書において、クエン酸は「酸味料」として収載されており、その安全性が確認されています。
- 厚生労働省は、クエン酸の1日摂取目安量を、体重1kgあたり5mgとしています。
- 一般的な食品や飲料に含まれるクエン酸の量は、この目安量を大幅に下回るものがほとんどです。
基本的にクエン酸添加物は、一般的な使用量では、健康への影響はほとんどないと考えられます。
ほとんどが人工的なクエン酸
最初でも書きましたが、食品添加物としてのクエン酸はレモンなどの柑橘類から作られてはいません。
微生物によって大量生産されています。
いわゆる発酵法と言われる生産方法で、クエン酸をつくる微生物に糖類などをあたえ、工業的に作られます。
作られたクエン酸の成分は、レモンなどの柑橘類から抽出したものと同様と考えられています。
ただ、微生物のエサとなるトウモロコシなどの多くが遺伝子組換え作物を使われていることも多く、不安は残ります。
長期的な摂取に伴う潜在的なリスク
クエン酸添加物の長期的な摂取による健康への影響については、まだ十分に解明されていません。
クエン酸添加物は、食品添加物として広く使用されているものの、長期的な摂取による健康への影響については、人間に対しては不安な部分もあります。
一部の研究では、クエン酸添加物の長期的な摂取によって、腎臓への負担が大きくなる可能性があるとの報告があります。
胃腸への負担
また、クエン酸は、酸性の性質を持っているため、胃腸の弱い人は、過剰摂取によって胃腸の不調を起こす可能性があります。
そのため、過剰な摂取には注意する必要があります。
クエン酸添加物によって、以下の症状が現れた場合は、医師に相談することをおすすめします。
- 胃腸の不調(吐き気、嘔吐、下痢など)
クエン酸添加物の見つけ方と制限
ここでは実際にクエン酸との関わり方を解説します。
製品ラベルの読み方と理解
クエン酸添加物が含まれているかどうかを確認するためには、製品ラベルをよく読み、成分表示をチェックすることが大切です。
食品添加物は「/スラッシュ」によって、一般原材料を分類して表示されるため、比較的見つけやすいです。
気になる方は、製品ラベルを確認し、「クエン酸」と書いてあった場合避けるのも手です。
見つけられないクエン酸
ただ、多くの人が「クエン酸」という表示をみることはありません。
それは食品表示のルールによるものです。
先にも述べましたが、クエン酸の用途は「酸味料」と「pH調整剤」です。
この2つの用途の場合、細かい中身は書かなくてもよいという食品表示のルールがあります。
そのため、クエン酸が入っているのかいないのかははわからないことが多いのです。
もちろん、クエン酸入ドリンクなどであれば表示されていることでしょう。
摂取量の適切な管理方法
クエン酸の1日摂取目安量は、体重1kgあたり5mgです
厚生労働省は、クエン酸の1日摂取目安量を、体重1kgあたり5mgとしています。この目安量を大幅に上回る摂取を続けると、胃腸の不調などの健康への影響が懸念されます。
体重60kgの人が、クエン酸の1日摂取目安量を守る場合、クエン酸を300mg以下に抑える必要があります。
クエン酸を安全に摂取するためには、摂取量を適切に管理することが大切です。
安全なクエン酸の摂取方法
基本的には安全。でも不安な部分もあるクエン酸
それでもクエン酸を栄養として取りたい場合は、どうしたらいいのでしょうか。
自然な食品からのクエン酸の取り入れ方
自然な食品からクエン酸を摂取することは、安全で健康的な方法です。
クエン酸は、柑橘類や梅干しなど、さまざまな食品に自然に含まれています。これらの食品からクエン酸を摂取することで、過剰摂取を防ぐことができます。
- 柑橘類には、レモン、ライム、酢橘、ユズなどがあります。
- 梅干しは、梅の実を塩漬けして発酵させたものです。
自然な食品からクエン酸を摂取することで、安全で健康的な方法でクエン酸を摂取することができます。
添加物を避けつつクエン酸を摂取する方法
添加物はできるだけ避けたいという人は…
クエン酸は、酸味料としてだけでなく、さまざまな用途で使用されています。そのため、添加物を避けたい場合は、製品ラベルをよく読み、クエン酸以外の酸味料、pH調整剤が使用されていないかどうかを確認することが大切です。
炭酸飲料やスポーツドリンクなど、クエン酸が添加されている食品や飲料は、添加物を避けたい場合は避けましょう。
代わりに、果汁100%のジュースや、天然由来の酸味料を使用した食品や飲料を摂取しましょう。
添加物を避けつつクエン酸を摂取したい場合は、製品ラベルをよく読み、クエン酸以外の酸味料が使用されていないかどうかを確認することが重要です。
法規制とクエン酸添加物
クエン酸添加物は、食品添加物として使用されるため、各国の法規制や品質管理と安全基準が定められています。
各国の法規制と規制機関の見解
クエン酸添加物は、食品添加物として使用されるため、各国の食品安全法において、その使用量や使用方法が定められています。
- 日本では、厚生労働省の食品添加物公定書において、クエン酸は「酸味料」として収載されており、その使用量は、食品の種類によって定められています。
- アメリカでは、米国食品医薬品局(FDA)は、クエン酸をGRAS(一般に安全と認められる物質)として認めており、その使用量は、食品の種類によって定められています。
クエン酸添加物は、食品の安全性に影響を与える可能性があるため、製造工程において、品質管理と安全基準が遵守されていることが重要です。
まとめ
- クエン酸は比較的安全とされている添加物
- 酸味料やpH調整剤として使われている
- 摂取量によって胃腸に負担がかかる
- 遺伝子組換えの可能性のある作物を使って微生物が作っている
- 食品表示に「クエン酸」と出ていないことも多い