腸管出血性大腸菌(O157他)の潜伏期間と症状、原因と予防について

O157

時々大きなニュースになるO157。下痢や嘔吐、血便だけでなく、最悪の場合死に至るこの食中毒はどのようなものなのでしょうか?
症状や予防方法について語っていきます。

O157とは

O157とは、腸管出血性大腸菌の種類になります。

腸管出血性大腸菌は下痢などに関わるベロ毒素と呼ばれる毒素を生産する大腸菌の総称になります。

 

病原性大腸菌の種類

大腸菌群は普段から人や家畜の体の中に常在しており、食品に入っていることもあります。これらは非病原性の大腸菌です

 

大腸菌群の中で、病気として腸炎を引き起こす原因となる菌を病原性大腸菌と言います。

病原性大腸菌は4つに分けられます。

 

腸管病原性大腸菌

腸管内で菌が定着、増殖して、これが腸管粘膜に作用し症状を起こします。
サルモネラ食中毒に似た急性胃腸炎の症状です。

家畜にも広く分布し、汚染されて食中毒が発生します。

腸管侵入性大腸菌

赤痢菌のように大腸に侵入し、剥離を起こさせ赤痢と類似した症状を引き起こします。1~4日の潜伏期間を経た後、発熱、粘血便などがあります。ヒトからヒトへの感染もある為注意が必要です。

腸管毒素性大腸菌

毒素であるエンテロトキシンを産生し、下痢を起こさせる病原性大腸菌です。食品や水を介し感染し、2~73時間の潜伏期間を経て下痢や腹痛などの症状を引き起こします。

腸管出血性大腸菌

下痢などに関わるベロ毒素と呼ばれる毒素を生産する大腸菌です。O157以外に、O111、O26、O103、O145など各種の血清型が知られています。

乾燥に強く、土壌中でも数カ月生存することができることから、農産物への汚染の危険性もあります。

 

O157は4番目の腸管出血性大腸菌に分類されます。

 

腸管出血性大腸菌(O157他)の感染経路と原因

腸管出血性大腸菌は、牛や豚などの家畜の腸内にいます。家畜の糞便が川などに流れ込み、その土壌が野菜などに着くことで感染します。

農林水産省の調査を見てみると国内で牛を飼育している農場のうち、約27%の農場がO157によって汚染されています(全ての個体ではありません)。

ただ、流通する牛肉全てが汚染されているわけではありません。牛ひき肉のO157汚染は0.01%以下と言われています。

ただし、肝臓、胃、腸の汚染率は高く、数%~10%くらいと言われています。

肉類では牛肉などの生食や焼き肉店で頻発しており、他にはローストビーフ、ハンバーグ、ユッケ、成形肉、ケバブ等があげられます。

その他では、サラダ、貝割れ大根、キャベツ、白菜づけ、日本そばなども原因食品(推定も含む)になっています。

過去にはきゅうりのゆかり和えやメンチカツ、でも事例があります。

また、感染した人が汚染した手で、他のものに触れることでさらに広がっていきます。

100個程度の摂取によって病気を起こすほど感染力が強いので、広げないように注意が必要です。

 

O157の潜伏期間と症状

O157は3~8日の潜伏期間を経たのち、腹痛を伴う水様便にみまわれます。

発症した後、1~2日で血液を含む便(血便)が出ます。

発熱はあったとしても高熱になることはなく、38℃以下と言われています。

合併症を起こさず、順調に回復すれば一週間程度で回復に向かいます。

しかし、発症から1週間前後で傭血性尿毒症症候群(HUB)や脳症などの合併症を起こす可能性があることがO157の怖い所です。

 

O157の予防

腸管出血性大腸菌は75℃1分間以上の加熱で死滅します。食品にしっかり火を通すことが重要です。

特にハンバーグなどの成形肉は危険な為、中心部までしっかり火を通しましょう。

肉などの生ものを切ったまな板や容器は熱湯消毒または湯殺菌をしましょう。

まな板などは肉が付いた状態で殺菌するのではなく、きれいに洗浄してから殺菌することが重要です。

 

周りの人が感染したら?

1次感染の状お況を確認

病院に行き、状況を確認

患者と同じものを食べた場合、その周りの人も感染していない確認(症状が出ていない場合もあります)

保健所には医師が報告してくれます。

 

2次感染の予防

トイレやその周りの触っていそうな場所を消毒用アルコールや逆性せっけんなどで消毒しましょう(両方とも薬局で売っています)

患者も周りの人も食事の前やトイレの後は良く手を洗い、アルコールなどで消毒しましょう(手は流水でよく洗うことが重要です。)

患者と同じ浴槽には入らないようにしましょう(患者は浴槽に入らない方が良いです)

 

 

参考文献

厚生労働省HP

日本医師会HP

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